インサートナットとは「プラスチック用インサートナットの種類と用途を端的に徹底解説:同時成型から後圧入までの選び方と取り付け方法」

久々の更新です。
今回は問い合わせが多い「インサートナット」について書いてみたいと思います。
ブログなのであまり詳細に書かず、短時間で読めるようにまとめてみました。

目次

  1. プラスチック用インサートナットとは
  2. プラスチック用インサートナットの主要な種類
    • 同時成型用インサートナット
    • 後圧入用インサートナット
  3. プラスチック用インサートナットの用途
    • 自動車部品
    • 電子機器ケース
    • 家電製品
    • 家具とインテリア
  4. プラスチック用インサートナットの選び方
    • 材料別の選定方法
    • 強度と耐久性のポイント
    • コストと効果のバランス
  5. プラスチック用インサートナットの取り付け方法
    • 手工具を使った取り付け
    • 専用工具を使った取り付け
    • 超音波溶着を使った取り付け
  6. プラスチック用インサートナットのメリットとデメリット
    • メリット
    • デメリット
  7. メンテナンスと保守
  8. よくある質問(FAQ)
  9. まとめ

1. プラスチック用インサートナットとは

プラスチック用インサートナットは、プラスチック部品にねじ穴を形成するための部品で、ねじの固定強度を高め、繰り返し使用によるねじ穴の摩耗を防ぎます。
真鍮製が多いですが、ステンレス・アルミ・鉄なども年々増加しております。

2. プラスチック用インサートナットの主要な種類

同時成型用インサートナット

同時成型用インサートナットは、プラスチックの成型時に一緒に挿入されるタイプで、高い強度と一体感を持ちます。これにより、成型時にインサートが固定され、高い強度と耐久性を発揮し、美観も優れます。

後圧入用インサートナット

後圧入用インサートナットは、プラスチック成型後に部品に挿入されるタイプで、熱圧入や冷間圧入方法があります。熱圧入では、インサートを加熱しプラスチックを溶かしながら押し込むことで強固に接合します。
一部では「アウトサート」とも呼ばれています。
冷間圧入は、熱硬化性プラスチックによく使用されます。下穴を設定しておき、冷たい状態でインサートナットをセットし、中板を押し込んで下穴内でインサートナット外周ローレット部が突っ張るようにして固定させる方法です。

3. プラスチック用インサートナットの用途

自動車部品

プラスチック用インサートナットは、自動車の内装部品や軽量化部品に使用されます。耐振動性と高温耐性が求められます。

電子機器ケース

電子機器のケースや内部パーツの固定に使用され、小型で高精度なインサートナットが必要です。

家電製品

家電製品の構造部品に使用され、高い耐久性と信頼性が重視されます。

家具とインテリア

家具やインテリアのプラスチック部品の固定に使用され、美観を損なわない設計が求められます。

4. プラスチック用インサートナットの選び方

材料別の選定方法

使用するプラスチックの種類に応じて、適切なインサートナットを選定します。ポリカーボネート、ABS樹脂、ナイロンなど、それぞれの材料に適したインサートナットと圧入方法があります。

強度と耐久性のポイント

使用環境や負荷に応じた強度と耐久性を考慮します。特に高負荷がかかる箇所には、強度の高いインサートを選びます。

コストと効果のバランス

コストと効果のバランスを考えた選定が重要です。過剰な性能を求めるとコストが上がりますが、必要最低限の性能では問題が発生する可能性があります。

5. プラスチック用インサートナットの取り付け方法

手工具を使った取り付け

手動工具を使った取り付け方法で、簡単で手軽に取り付け可能ですが、作業時間がかかり、品質も安定しません。

専用工具を使った取り付け

専用の取り付け工具を使用する方法を解説します。効率的で確実な取り付けが可能ですが人手によるので完成品の条件が一定にはなりません。

熱圧入機を使った取り付け

熱圧入機を使った取り付け方法です。弊社が得意としている部分で、高い品質と安定性が生産に適しています。
専用機を製作してご希望の場合はご予算に合わせて考慮しますので、必ずご予算のご提示をお願いします。
また、弊社ではこれまでの経験と技術を生かし、圧入作業の請け負いをしております。
全国から寄せられる様々な問題解決に取り組んでおります。

6. プラスチック用インサートナットのメリットとデメリット

メリット
  • 高い強度と耐久性
  • 簡単な取り付け
  • 幅広い用途に対応
デメリット
  • 適切な選定と取り付けが必要
  • コストが高くなる場合がある

7. メンテナンスと保守

プラスチック用インサートナットのメンテナンスと保守には、定期的な点検と適切な保守が不可欠です。
以下は、プラスチック用インサートナットのメンテナンスと保守のポイントです。

  • 定期的な点検: インサートナットの取り付け部位を定期的に点検し、ゆるみや損傷がないか確認します。特に振動が多い環境で使用される場合は、雄ねじ側での対応や頻繁な点検が必要です。
  • 清掃: 取り付け部位を清潔に保つことで、インサートナットの寿命を延ばすことができます。ほこりや汚れが溜まると、取り付け強度に影響を与える可能性があります。

8. よくある質問(FAQ)

プラスチック用インサートナットに関するよくある質問とその回答を以下にまとめます。

Q1: プラスチック用インサートナットの取り付けに最適な工具は何ですか?

A1: 後圧入インサートナットの取り付けには、弊社が提供している熱圧入機が最適です。
手動工具も使用可能ですが、専用工具を使用することで取り付け精度と作業効率、完成品の品質が向上します。
予算が限られている、生産数が安定しない、作業者の確保が困難、等ございましたら、弊社へご相談ください。
圧入作業の請け負いも実施しております。
(作業見積りには図面、できればワーク実物が必要です)

Q2: インサートナットの選定時に重要なポイントは何ですか?

A2: インサートナットを選定する際には、使用するプラスチックの種類、必要な強度、耐久性、取り付け方法、コストなどを考慮することが重要です。
また、設計時点でご相談いただけると開発がスムーズに進みます。
ワーク金型完成後に問題が発生し、インサートナット側だけで調整してほしいとの相談が多いのですが、リスクや問題が残る場合があります。できるだけ早い段階でご相談いただけますようお願い致します。

Q3: プラスチック用インサートナットの寿命を延ばすためのメンテナンス方法は?

A3: 定期的な点検、清掃などを行うことで、インサートナットの寿命を延ばすことができます。

9. まとめ

プラスチック用インサートナットは、プラスチック部品におけるねじ固定の信頼性と耐久性を向上させる重要な部品です。正しい選定と取り付け、そして適切なメンテナンスを行うことで、その効果を最大限に引き出すことができます。この記事が、プラスチック用インサートナットの理解と選定に役立つ情報を提供できれば幸いです。

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