【徹底比較】3種類の熱圧入機の違いとは?

はじめに

インサートナットを用いたアウトサート成形では、使用する圧入機の種類によって品質・精度・生産性が大きく左右されます。本記事では、動画でご紹介した3種類の熱圧入方式についてご紹介します。


✅ 半田こて
✅ ハンド式熱溶着機(東海物産・東海金属製)
✅ 半自動圧入機(プロステック製)



メリット・デメリットを整理し、用途に応じた最適な選定をサポートいたします。

「半田こての圧入とかハンド式熱溶着機って、実際に見てみないと分かりづらいこともありますよね。今回の内容はYouTubeでも解説していますので、ぜひチェックしてみてください!」
▶️ 動画はこちらから

目次

1. 半田こてによるアウトサート成形

半田こてによるインサートナットの圧入は、一番採用されている方法かと思います。手軽に作業が開始できますし、比較的に導入しやすいです。その反面注意点も多くありますので、導入されるお客様は注意が必要です。
手作業の為、あらゆる判断を人の目で行い、人の手で押し込み熱溶着します。

✅ 半田こて圧入のメリット

  • 多様なワークサイズに対応:作業台が不要なため、自由な形状・大きさのワークに対応可能。
  • 柔軟な圧入が可能:人の手で位置調整しながら作業できるため、複雑な形状にも対応しやすい。

❌ 半田こて圧入デメリット

  • 高さの管理が困難:目視に頼るため、±0.1mmなどの高精度な交差は難しい。
  • 垂直性の確保が難しい:手作業のため傾きやズレが生じやすく、ネジの緩みやクラックの原因になる。
  • 作業効率が低い:1箇所ずつ圧入する必要があるため、作業に時間がかかる。

2. ハンド式熱溶着機(東海物産)

東海物産様が販売している熱溶着機です。非常に扱いやすく、導入されているお客様も多いかと思います。構造がシンプルな為、改造もしやすく、痒いところに手が届く商品です。これを販売される東海物産様は、さすがインサートナットの事を熟知されているメーカー様だと思います!!
弊社でもデモ機や在庫を保有しており、販売している、売れ筋の商品です。

✅ ハンド式熱溶着機のメリット

  • 安定した垂直性:レバー操作により、手作業より安定した圧入が可能。
  • 高さの調整が容易:高さ調整ネジにより、一定の高さ調整が可能。
  • 低コストで導入可能:自動機に比べて約1/10〜1/20のコストで導入可能。

❌ ハンド式熱溶着機のデメリット

  • 精密な高さ管理が困難:人の目による調整のため、±0.1mm単位の精度は難しい。
  • 垂直精度の限界:構造上の制約で、わずかなズレが生じる場合がある。
  • 再現性にバラつき:一度設定を変更すると、元に戻す再現が困難。
  • トルク・抜去力の変動:作業者によって力やスピードが変わり、最終的な強度に差が出やすい。

3. 半自動圧入機(プロステック)

弊社が保有している反自動圧入機についてご紹介します。これまで紹介した2部品に比べ、機械的要素が増え、安定圧入や精度がグッと向上します。

アウトサート成形の具体的な工程や特徴については、下記動画にて実際の作業風景をご確認いただけます。導入をご検討の際は、ぜひ一度ご覧ください。

✅ メリット

  • 数値制御による精密管理:高さ、スピード、圧力などを0.01mm単位で設定可能。
  • 複数軸同時圧入に対応:複数箇所を同時に圧入可能で効率アップ。
  • 高い再現性:一度登録した条件を記録・再利用でき、いつでも同じ品質を再現可能。
  • 作業者のスキルに依存しない:誰が操作しても同じ品質を確保可能。

❌ デメリット

  • 初期投資が必要:他方式に比べて導入コストが高い。
  • 納期に約2ヶ月:カスタム設計・製作のため、導入に時間がかかる。
  • 対応サイズに制限:大型ワークや高い製品には対応できない場合あり(応相談)。

4. まとめ比較表

項目半田こてハンド式熱溶着機半自動圧入機
導入コスト◎(安い)○(比較的安い)△(やや高い)
高さ精度×◎(0.01mm対応)
垂直精度×
作業効率◎(同時圧入可)
再現性×◎(数値記録)
対応ワーク形状△(制限あり)

用途推奨製品理由
低コスト・試作・多品種対応半田こて柔軟性が高く、コストが非常に安価
中程度の精度と汎用性ハンド式熱溶着機手動ながら精度とコストのバランスが良い
高精度・量産・再現性重視半自動圧入機高い品質と生産効率を実現可能

製品選定時には、「コスト」「精度」「作業効率」「再現性」の優先順位に応じて適切な機器を選ぶことが重要です。生産工程や製品仕様に合わせて、最適な設備導入をご検討ください。

導入をご検討の方へ

プロステックでは、ご紹介したハンド式熱溶着機や、半自動圧入機のデモを行っております。実際にサンプルを持ち込み当社で圧入をトライする事や体験をいただく事が可能です。
また、アウトサート成形の受託加工に加え、最適な圧入機の選定やインサートナットの手配・在庫管理もサポート可能です。

社内での作業リソースが足りない
設備投資を抑えたい
精度の高い圧入品質を確保したい

このような課題をお持ちの企業様は、ぜひ一度ご相談ください。



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