同時成形インサートナット成形時に使用します。樹脂成形時にインサートナットを金型にセットします。成形後には既に組み込まれているので大量に生産する製品に向いています。人がセットするかロボットでセットするか等、金型にセットする手間を考慮する必要があります。樹脂被りに注意しインサートナットの形状や金型の形状を考慮する必要があります。
熱圧入インサートナット成形後に使用します。樹脂成形時に下穴だけ成形しておき、樹脂成形後にその下穴にインサートナットを熱圧入します。熱がインサートナットを通じて樹脂に伝わり、樹脂が柔らかくなったときにインサートナットが押し下げられます。垂直性や押し下げ過ぎ、押し下げ不足等に注意する必要があります。作業者が変わったり、作業中の不注意などで発生することがあります。これらの問題は圧入治具を使用することにより解決することが可能です。
拡張式インサートナット
成形後に使用します。インサートナットのL寸中央付近から四方に切れ込みがあり、しぼむような形状になっています。内部に”拡張板”(断面図ピンク色部)と呼ばれる板がセットされています。樹脂成形時に下穴だけ成形しておき、樹脂成形後にその下穴にインサートナットを入れます。熱源を使用せずに入れた後に専用ポンチを使用し、インサートナット内部の板を押し下げます。これによりインサートナット下部が押し広げられ、ローレット部が下穴に対して突っ張ることにより固定されます
ステンレス製やアルミ製、鉄製、鉛レス材も対応しております。ステンレス製はSUS304へのローレット加工も多数実績がございます。